その中でも界隈には一番近い所発祥の『玉造黒門越瓜』のお話をグリーン業界ではちょいと知られた谷町空庭の
山内さんの所へお伺いしての開催となりました。
さて、まずはなにわ伝統野菜のざっくりした説明と『玉造黒門越瓜』について。
まずはぼんやり黒門って黒門市場あたり?ととぼけた事を思っていたのですが「玉造」ですから違いますよね。
森ノ宮にある玉造稲荷神社あたりで作られていたらしいのですが、大阪城の南東にある玉造門は黒塗りの門であったことから
黒門と呼ばれておりそこから来ているらしいのです。そして名前の最大の謎は越瓜と書いてなぜ白瓜と読ませるか??ですね。
白瓜と呼ばせるのは熟すると白くなるからそう読ませるらしいのですが、この『越』おわかりでしょうか?
古代中国南部の国の名前でそこの原産だから、だそうなのです。
そしてオドロキの知識が瓜は瓜の前にどこから来たかがついている!胡瓜、西瓜、南瓜とか??明日使える雑学ですね~
そしてもう一つオドロキなのはこのなにわ伝統野菜はそれぞれの元!ということです。
今回ご用意いただいた粕漬けも大阪以外では通称奈良漬けだと思いますが、昔この越瓜を奈良の僧侶が持ち帰り
粕漬けにしたから奈良漬けと名付けられたらしいのです。なので粕漬けと奈良漬けは同じ物なんですね。
それに同じなにわ伝統野菜に天王寺蕪という物がありますが、これが昔長野に運ばれて栽培したところ、
気候の違いで根は余り大きくならず葉が良く成長した野菜があります。これがなんと野沢菜!オドロキです。
これらなにわの伝統野菜は味は良いので各地に広められその土地にあった形になり、また人の手による改良を加えられてゆき
元々の原種に近い物はなくなっていったのです。それは先にも書いたように味は良いものの栽培にそこそこ手間がかかること、
収穫量が少なかったり、形が不揃いであることからやはり流通には向かないということからなのでしょう。
それでも伝説の味の良さ。近年復活の兆しがあるのはそのあたりでしょうか?
今回ご用意頂いた試食用の漬け物は粕漬けが四天王寺の漬け物屋さん『西むら』さんのモノ。そして関西ではまだ季節が早い
瓜の浅漬けは九州の物。それぞれに美味しく頂きました。粕漬けにはちょいとお酒が欲しくなりましたね。
その後実際の越瓜の栽培方法、注意点などを伺い、自分の苗を選びました。
実際に植え込みをして行っても良いとの事だったのですが思いのほか苗に対して大きな鉢が必要だったので
植え込んでしまっては持ち帰れない!ということで皆さん都合の良い状態で持ち帰ることとなりました。
さて、週末には私も植え替えをしてみます。なにぶんいつも根物はすぐに枯らせてしまうのですが今回は頑張ります!
今後の成長記録はまたこちらでご報告!
最近緑のエコカーテン流行ってますよね。園芸店でもゴーヤの苗が飛ぶように売れているらしいですがこの玉造黒門越瓜は
放っておくととてつもなく葉が茂るとのこと。来年、大阪市民の皆さんはこの越瓜のエコカーテンを流行らせてみます?
ひろりん、予言